最近はほとんど聞かれなくなりましたが、
地元、脇本では、明治、大正年代、男鹿の人は、サムカゼヤマ。
カンプウザンと呼ぶ人はいなかったそうです。
昔、みんな、サムカゼヤマ。
だから学校の校歌や応援歌などは、
脇本第一小学校の校歌 ♪〜さむかぜやまの峰つづき〜
脇本中学校の応援歌 ♪〜さむかぜやまに雲が飛び〜
地元では、「イシヤマ」、「サムカゼヤマ」と呼んでおり、
「カンプウザン」なんて言ったら昔は、「オメ、バガデネガ、ジモヨメネテガ」※
でも、校歌の中には ♪〜かんぷうざん〜 というところもあるそうですが、
男鹿の人ではなく、秋田の人に頼んだらそんなことになってしまうんでしょう。
※ 「あなたは馬鹿でありませんか、字も読めないですか」
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2011年 出版(復刻版)された『秋田半島新報』です。
「寒風山の呼稱について」
寒風山は昔の昔その昔ハブカゼヤマ(羽吹風山)といつたさうな。
それが昔便に依つてサムカゼヤマになつたといふ。
これが往昔文字のない時代、或いは文字の復及せぬ時代に於いての
變化であらうから許せる。
又國語から國語への推移であるから許せる。
然るに此のサムカゼヤマが漢字に依つてカンプウザンと、
多くの人々が呼稱するに至っては言語同断※である。
腹の虫がおさまらぬ。
大いは憤慨又悲嘆せざるを得ない。
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男鹿市の文化財 第17集
『秋田半島新報』(昭和5年慣行分) 復刻版 U
発行 秋田県男鹿市教育委員会 平成23年 3月
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※言語道断と同じ意味か?
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今から70年くらい前でも、腹の虫がおさまらない人がいたとは、
でも、当たり前の話で、山の名前が二つあったら、困りますよね!
小学校の社会の授業で、「男鹿半島の山の名前を言いなさい」
漢字で書くんだっらいいですが、言う方は大変です。
地元ではサムカゼヤマと呼んでいましたが、
秋田市、本荘市、能代市、県内かなりの広範囲で見られる山で、
もしかしたら、昔からサムカゼヤマ、カンプウザンと
二つの名前があったのかも知れません。
戦後この寒風山に秋田県が有料道路を作った時、
漢字が読めなかったものか? 地元の話も聞かず、調べるもせず、
お役人様が道路の名前を決めて、
「カンプウザンパノラマライン」と当時流行りのローマ字で書くような、
外国語のようなハイカラな名前を道路に付けてしまった事で、
サムカゼヤマからカンプウザンに、山の名前まで変わってしまったものでは?
そして、時代と共にサムカゼヤマと呼ぶ人は少なくなり、
男鹿の人も漢字が読める人が少なくなり、・・・。
とにかく、腹の虫がおさまらない私です。
男鹿半島には、真山、本山、そして、寒風山(さむかぜやま)があります。
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