男鹿の椿
 男鹿半島の椿(地名)は椿の自生の北限で、国の天然記念物です。
 青森県の夏泊半島の椿は自生の北限で国の天然記念物です。
 さて、男鹿半島の椿地区は北緯39度52分、
 青森県の夏泊半島は北緯41度0分くらい、
 さてどちらが北極に近いか、近い方を北限と言うんじゃないのかな?
 
 大正11年にどちらも北限の椿という事で、国の天然記念物。
 どうしてでしょう。不思議に思いませんか。
 青森の深浦、秋田の八森にも自生椿はあるようです。
 男鹿半島よりはみんな北です。

 小学校3・4年の社会科の教科書『わたしたちの男鹿市』では、
 「1992年 椿自生地が史跡名勝記念物に指定される。」
 さすがに子供達にはちゃんと教えられているようです。
 北限という言葉は出ていません。

 でも、どうして男鹿が北限になったんでしょうね?
 説としては、
 当時の植物学者がしっかり調べずに男鹿を北限にしてしまい、
 そこで、「いや青森にもある!」という事になり、一度、指定しておきながら、
 男鹿を辞める訳にもいかず、夏泊と同時の指定となった・・・。
 そんな話を聞いた事があります。
 (おわかりの方は教えて下さい)

 菅江真澄も男鹿、夏泊の椿について、記しています。
 そして、どちらにも、同じような伝説があるようです。
 元々、椿油は生活用の油、いつ頃から使われはじめたのか、
 人間という生物が運んだ可能性もあるようで、これって自生かな?

 せっかく、天然記念物に指定してもらったもの、
 それはそれで大切にした方がいいと思います。
 でも、事実で無い今、北限という言葉は、控えたら良いのではと考えますが、
 天然記念物、「男鹿の椿」でいいのでは!
 
 
※ ところで、男鹿の椿には比丘尼井戸というものが・・・ 現在調査中
    
oganoumiusi@hotmail.com
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