ホームへ
2008年 7〜12月

  6月  20日
  昨日、テレビで「ナメクジウオは脊椎動物の先祖」というニュースが放送されていました。
 ナメクジウオは人間と同じ脊索動物門の仲間で、脊索動物門とは、
 脊椎動物亜門(魚・鳥・ヒト)、尾索動物亜門(ホヤ)、頭索動物亜門(ナメクジウオ)、
 このナメクジウオから進化してヒトは誕生したらしいです。
  今までホヤが、ご先祖様と思っていた我家では、本家はナメクジウオ様で、
 ホヤは分家にあたるらしく、そう言えば、あるか無いかの目(眼点)、細い体、何となく似ている?
 ご先祖様のナメクジウオ様を大切にしなくては、ま、ホヤは分家仲間という感じかな!
  3年生の時、自由研究で調べて分類に詳しい飼育係は、お父さん、そんなに騒がなくても、
 どちらが先祖でも世の中そんなに変わらない話。

  昨晩、飼育係と二人、サガミミノウミウシのベリジャー幼生を観察、卵塊の外側が透明に
 なって来たので、孵化しているのか?と撮影したら、たくさんの動物プランクトンが、
 孵化ではなく、食べられているよう、卵塊を海水で洗い別の容器に移しました。
  顕微鏡でビデオ撮影したところ、卵の中の貝殻がわかりました。
 目は貝殻が透明なため透けて見えるようです。
 顕微鏡撮影のビデオ動画を10分くらいテレビに映しながら観察しました。

  アオウミウシは今月に入って9mmくらい、小さくなったようでしたが、カイメンをたくさん
 食べたのか14mmと大きくなっています。 
                                         記録係

サガミミノウミウシの卵塊


黒ペンで書いたところは貝殻、黄色矢印は目
目は貝殻の中にありますが外から透けて見えます。

アオウミウシ 計測 14mm 



  6月  17日
 14日、15日、福島(三春町)までの旅行、安東氏(秋田氏)について、お寺など見学の予定で、
 1年前にも計画したのですが、都合が悪く中止となってしまい、今年も同じメンバーで、
 昨年の再チャレンジという事になったわけです。
  朝5時50分に自宅出発、車で朝食、秋田道から東北道入り、初めから運転していた
 掃除係と岩手県の錦秋湖SAで運転を交代、金成パーキングでトイレタイム、
、車を止めました。
  そこで、はじめ、電車がそばで走っているのか、ガタガタ揺れているのかと思いましたが、
 揺れはだんだんひどくなり、立っていられないくらいのスゴーイ揺れでした。
 25年前の日本海中部地震と同じくらいの強さと感じ、パーキング内ではアスファルトの
 地面に座っている人もいました。
  どうやら、一番、震源に近い高速道路上にいたようで、そのまま走って、高速は古川でストップ、
 国道4号線も動かずパニック状態、戻ってインター入り口で2時間くらい待ちましたが、
 再開のメド無し、鳴子→鬼首→秋の宮→湯沢コースで帰って来ました。
  途中の栗駒に行く道は泥湯など通行止め、良く帰れたと思いました。
 私が体験した2回目の、ものすごい地震で、立っていることがやっと、震度6強、怖〜い体験です。

  ところで、水槽の中には3個の卵塊があります。
 オレンジ色のサガミミノウミウシの卵塊で、そろそろ孵化すると思いますが、
 ベリジャー幼生がゆっくり卵の中を回っています。
  以前、水槽のでは、一種、一個体で飼育していましたが、うみうしは何の為にいるのか?
 自分の子孫を残すことがうみうしの幸せでは、そんな話になったことがあります。
 雌雄同体とは、子孫を増やすのには、生物としては理想的なつくりなのかも知れません。
  そこで、最近は一種一個体での観察は、特にしないで、卵塊の観察が多くなり、
 卵を産んだら、海へ帰すという感じです。
 下画像のサガミミノウミウシ2個体を15日(日)、採集場所の海へ帰してきました。
                                         記録係


サガミミノウミウシ(ビデオ)

サガミミノウミウシ(デジカメ)

サガミミノウミウシ卵塊

6月 7日

6月 15日
画像はよくありませんが、ビデオカメラでの観察は
卵塊を傷つけることもなく、孵化しやすいです。

あとで、顕微鏡画像もUPします。


  6月  1日
  私が小学生のころ、朝は鍋を持って豆腐屋さんへ、それから近所の農家で卵を買って、
 海へ行き、アラメ、ワカメなどの海藻を一枚海で拾ってきて、朝食のお手伝いでした。
  春、3〜4月に海が荒れた後にはたくさん海藻が砂浜に打ち上げられ、
 数十センチにも積もり、大人から子供まで、ものすごい人で浜は賑わい、
 ワカメ、アラメ、ツルモ、テングサなどの海藻を採り、特にワカメの茎の根元の
 ネカブを探すのは、とても楽しかった思い出があり、残った海藻は馬車で運ばれ、
 畑の肥料になったそうです。
  下画像は今年4月の撮影ですが、砂浜に海藻はありません。
 浜へ行っても海藻はほとんど無く、ペットボトルのようなゴミばかりです。
 昔は浜へ行けば海藻があった、潮風の香りのない海になって、そんな事を子供たちに
 話す時代が来るのかも知れません。(来ています)
 『沈黙の春』レイチェル・カーソン著、「沈黙の海」かごしま水族館、そんな言葉を連想します。
  ところで最近とても興味深い本に出会えました。
 『里海
さとうみ』〜モク採り物語〜 平塚純一・山室真澄・石飛 裕 著。
 この本によると、日本全国的に湖沼生態系において、農薬が使われることによって、
 沈水植物(モク)が少なくなり、それに変わってアオコなど、植物プランクトンが増え
 水質を悪化させている。
  八郎潟干拓が原因と思っていた私、農薬が関係しているとは、新たな考え方です。
 でも、八郎潟と海の海藻が無くなったことは関係していると思います。
 「八郎潟と海はともだち」八郎潟の水質がよくなり、綺麗になったら、
 続いている海にも海藻が増え、魚が、冬には、ハタハタが卵を産みにやってくる、
 潮風の香りのする元の海に戻るような・・・。 
                                         記録係

我家から海まで200mくらい、
2008・ 4・ 8 穏やかな日本海(飼育係)です。
うみうしはいませんが、最近はアメフラシもお目にかかれません。


  5月  22日
  4/14、書き込みのアオウミウシが2個体、11mmかなり大きくなって
 毎日姿を現しています。
  水槽の中では水面すれすれの循環ポンプの排水口が好きなようで、
 他のうみうしを水槽に入れた時もこの位置にいる、うみうしは多いです。
 毎日、顔を出してくれる原因として、エサのカイメンが無くなったのでは、
 エサを探すため歩き回っているのでは?
 そこで、18日、新しいカイメンを採取、水槽に入れたのですが全然、食べません。
  ジボガウミウシも同じカイメンを食べますが、今まで最高で400日を超えて
 飼育観察したことがありますが、この時は定温で22℃くらいにしていたので、
 自然な海とは違うと思います。 
  男鹿では15℃以上になるとアオウミウシ、シロウミウシが多くなりますが、
 水槽内でもこのくらいの温度から動きが活発に成ります。
 現在水槽にいるシロウミウシは昨年、たしか11月採集のはずです。
 水槽、最低設定温は8℃にしていました。1月、2月はほとんど動きませんでした。
 最近、シロウミウシは姿を見せてくれないので、チョット心配ですが、
 今度の土、日あたり、美味しそうなカイメンを見つけてきたいです。
 うみうしの寿命はどのくらいか?とても興味がありますが、昨夏、孵化、変態した種が、
 今、1cmでこれからドンドン大きくなり、数センチになるのかなと思いました。

 ところで、5/15の94種目のUPは不明種?にするか検討中のため、
 もう少しお待ち下さい。
                                         記録係

計測 11mm、 尾がはっきりわかります。
4月 14日とくらべて見て下さい。


  5月  15日
  今日は久しぶりの雨で、早朝の農作業はお休み、気分的にユックリ、
 たまの雨もいいものです。
  10年くらい前は、たくさん名前のわからない
うみうしに適当な名前を付けて呼んでいました。
 そして、「仮称での表記は後で混乱します」とのご意見をいただきました。
 仮称は、いいこと、悪いこと、初めはよくわかりませんでした。
 そこで、「不明種」と表記することにしました。

  それから何年かして、『ウミウシ学』平野義明著が出版されました。
 この本の「はじめに」の文章に感動、我家のために書いてくれた本ではと思いました。
 平野先生の研究者としての考え方、わかりやすく、とても勉強になりました。
 我家でも、
うみうしは綺麗だから好きなんではありません、うみうしだから好きなんです。
 不明種は我家の宝です。 急がずゆっくり正確な名前を探してあげたいです。

  先日から気になっていた
うみうし、5/3書き込み、1月に採集のヒドロ虫に付いて
 いたものと思いますが、4ヶ月間、水槽で大きくなった種です。
 尾が二つあったためにどうしようか悩んでいました。
 もちろん不明種ですが、
94種目としました。
  (この個体は、5/11海へ帰して今は水槽の中にはいません)
  下画像は、2007/ 2/12の画像と94番目の不明種を比べるため、
 派手な
うみうしではありませんが、同じく見える種を並べて見ました。
 A〜Hは2007年、採集でコザクラミノウミウシ、他、色違いの種等を入れれば
 2007年だけでも、HPには入れていませんが十数種になると思います。
  近日中に94種目のページを UP します。
                                         記録係
 A A〜C、頭部の形の違い白線あり
 B 頭触手の白線が無い
 C 頭触手の先端が白色
 D  頭部の形が全然違う
 E  頭触手、触角が短く体長が長い
 F  コヅチミノウミウシ
   コザクラミノウミウシ(緑タイプ)白線がYの字
 H  ピリカミノウミウシ白線がハの字
 94  94種目 頭触手の白線が頭部までつながる
 94種目 
  94種目は、頭触手、触角が長く、毎年1個体ぐらい観察していました。
 はじめは、頭触手の白線からピリカミノウミウシと考えていましたが、
 白線は頭触手から頭部までつながっているので別種と考えました。

 不明種の名前がおわかりの方は教えて下さい。



  5月  10日
  最近、うみうしファミリーは食事中、生物ネタが多い。

 
「うみうしは幼生の時、貝殻があるのに脱ぐんだから、貝殻って重いんでしょうね!」
 
「重いんじゃなく、早く大きくなりたいから貝殻を脱ぐんじゃないかな?」
 
「アメフラシは20cmもあるんだから、20cmの貝殻を作るのも大変だよね!」
 
「貝殻がないことって、巻貝の中でも進んでいる生き物だよ」
 
「うみうしが貝殻がないことは進化かな?」
 
「だって、ホームページでウミウシは貝殻が退化したって書いているよ」
 
「退化と進化は同じような事だよ、ゴジラは尾があるから早く走れない、
  尾が退化して小さくなれば、もっと早く走れる、これが進化」

 
「退化と進化は同じような事なの、反対語って反対の言葉じゃないの」
 
「退化の反対語は進化じゃないよ」
 「うそ〜、学校では、進化と習ったよ」

 「小さくなっていくの反対は大きくなっていくでしょ」

  さっそくネットで調べる小学生、
 フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』では、
退化の対義語は発達でした。
 そこで、机の上の国語辞典で調べる、
 小学館 
例解学習 国語辞典 金田一京助編 では、退化 対義語 進化 。
 最後は国語ネタになりました。

  さて、それでは発達の対義語は?
                                         記録係



  5月  8日
  昨日は飼育係と晩ご飯を食べながら、「生き物の放流」についての話になりました。
 学校で5年生の時、「放流について」勉強したそうです。
 でも、学校では話に出なかったことが気になったようです。

  
「お父さん、放流って、 いいこと? わるいこと?」
 
 「すごくむずかしい、質問ですね!」
  
「秋田ではハタハタを放流しているよね、ハタハタがドンドン増えたら、
   その餌になる生物がいなくなってしまうね」

  
「じゃあその餌になる生物を放流したら」
  
「そういうふうに考えたら、その餌の餌になる生き物と作っていかななくちゃ」
  
「同じ生き物を食べていた魚もいなくなるかも知れないね」
 
 「そして、海がハタハタだらけになったら、どうなると思う?」
  
「安くなるし、魚が好きな僕はハタハタをたくさん食べれていいです」
  
「そしたら、安すぎて漁師のおじさんたちは、ハタハタは獲らなくなるかも知れない」

   ちょうど今の農業がそんな感じかな、農薬、機械、経費をかけて、生産性を上げ、
  たくさん作って、あまる、一番苦労しているはずの農家の採算が取れない、
  下がる米価、安くなることがいいことか? 農家が少なくなって、そして、・・・。
   小学校で行っているホタルの放流等、いいこと? わるいこと? むずかしいです。
  自分たちの都合のいい、生き物だけの世界を作ったら、自然はどうなるのか?
  そして、自然がなくなるとどうなるのか、みんな関連があるような、むずかしいです。
  この日、いなかった只今勉強中の広報係の意見を聞けなかったのが残念でした。
                                             記録係

水槽内で遊泳、発見!! クラゲと思ったら、イソギンチャク? 
イソギンチャクは泳げるのか? (画像右はツマヨウジ)
顕微鏡撮影(ビデオ)


マイクロメーター
全体が1mmのものさし 0.01mm=10μmまで測れます)
ツマヨウジ先の太さは0.5mmくらい
4/27 画像と同じもの



 5月  3日
  昨日、水槽をのぞいてネコジタウミウシのとなりにみのうみうし発見!!
 今年になって
うみうしは水槽に入れていないはずです。
 昨年、採集のシロウミウシ、それ以外の
うみうしは、カイメン、ヒドロ虫、イタボヤ、他に
 付いて来たもので、大きさは数ミリ以下と思っています。
  ところで、本日登場はピリカミノウミウシと思っていたところ、・・・まず、水槽撮影。
 下画像(A)を見て、頭触手の白線はハの字、Yの字?チョット違うのでは、
 そして、画像(B)の姿で、ピリカミノウミウシ、こんな感じかな?
 とにかく、触角の長さがスゴーイ、2月24日書き込みの個体と同じものか?です。
 でも、なんかへん? 画像(C) 、画像(D)をご覧下さい。

  今までも触角の長い種は、毎年、数個体くらい観察して来ました。
 このHP、不明種24とも似ていますが、ピリカミノウミウシにも似ています。
 今年2月24日でも書きましたが、ピリカミノウミウシは、千葉県でも観察されていると
 平野先生からお聞きしました。
  このHPを見た人から、「このミノウミウシの仲間は同種ではないですか?」と
 いわれたことがあります。そこで、2007年 2月12日画像を送りました。
 一定方向から比較したものでなければ、なかなかわからない種も多く、
 平らな所で真上から見たら、頭部形状の違いがよくわかります。
  南のハデな
うみうしもいいですが、北の地味なうみうし
 日本のホームページでは我家だけ、ピリカミノウミウシ探してみて下さい。
 そして、馬場先生の
オショロミノウミウシ、どんなうみうしか?
 やっぱり、
うみうしが好きだというあなたなら、幻のうみうし探して見ませんか
                                         記録係



ピリカミノウミウシに似ていますが、
頭触手(口触手)も長いです。



体長10mmくらいですが、触角は6〜7mm、
触角を交差させるほどの長さです



尾が二つありました。



水面に浮かんだところを撮影



 4月  27日
  最近の放送により、後鰓類がテレビで姿を見せる事が多くなっています。
 そこで、気になるのが後鰓類の販売についてです。
 ダイバーの方たちはある程度のモラルがあって海に入っているのかと思っていましたが、
 世の中そんな人たちばかりでは無い様で、食性がわからないうみうしが、
 販売されているのが現実、事実、残念です。
 ハナデンシャも食性はわからないと思いますが、水族館でも展示が増えるのか、
 その後はどうなるのか、かわいそうな気もします。
  先日の放送での救いは「海に潜らなければ生きた姿を見ることが出来ない」
 「(水族館でも)飼育はむずかしい」ナレーターはいい事を言ってくれました。
 この放送を見てチョット安心、でも気分は複雑です。
 そこで、「ウミウシ飼育」という新しいページを作りました。

 そして、我家の「観察記録」のページなども考え方によってはかなり危ないページなのかも、
 成功しないからいいですが、うみうしの人工飼育、うみうし放流、・・・。
  人間、自分たち利益(食、癒し)になる生物だけになったら、例えば、綺麗だからといって、
 ホタルだけ増えたら、増えすぎたら、自然破壊 or 環境保護活動など、むずかしいです。
 ただ、このHPも自分の好きな生物を知ってもらいたい、それだけのHPでいいのか・・・。

  ところで、下画像は顕微鏡動画の一コマ(静止画)です。
 顕微鏡画像はいつもピンボケ、どうしたらもっといい画像に、中古の撮影機能付顕微鏡なども
 探していましたが結構いい値段、私は小学生の自由研究のお手伝いからスタート、
 そんなに予算があるわけありません。小学生と小学生レベルのお父さんがお金をかけないで
 いろいろ研究資材を自作しているわけです。
 
 今回、またまたの大発見で、顕微鏡の接眼レンズを外して、ビデオカメラを対物レンズに直接、
 ピントを合わせて見ました。どうゆう訳かバッチリです。(鏡筒中にゴミが入らないよう考案中)
 なぜこんなに綺麗に写るのよくかわかりません?が最高です。
 テレビを見ながら鮮明な動きが観察できます。顕微鏡動画に興味がある方はやって見て下さい。
 
 (ビデオカメラには、クローズアップレンズNO.10使用)
                                                    
記録係


オオミノウミウシの幼生 (2008.04.25)


オオミノウミウシの幼生 (2008.04.25)


マイクロメーター (一目盛り 10μm)



 4月  18日
  なまはげの里ではようやく桜が咲き始めてきました。
 そこで、以前から考えていた、お花見をしたいと?
 2005年10/15書き込み、4本、6本腕のイトマキヒトデを見つけて、
 桜の花びらも、4枚、6枚もきっとあるんじゃ、そんなことを2年前に話しました。
 普通だと思ってしまえばそれまで、花びらが4枚、6枚の桜があったら楽しいと思いませんか?
  ところが、17日は道路の気温標示が21℃、これじゃ桜が2、3日で終わってしまう、急がなきゃ、
 そこで嫌がる飼育係を無理やり引き連れ二人で花観(はなみ)、なかなかありません、
 1時間くらいでやっと発見、↓画像の三枚花びらの桜!!
  今日は雨模様ですが、風が強くなる前に、花が散らない内に雨の中の撮影と成りました。
 花見気分の清掃係を撮影スタッフの傘持ちとして、昨日の3枚花びらを撮影中、
 「これもじゃないの」、「これもかな」とうるさい清掃係、数分間で次々と発見、鼻高々で、お花見中。
 もしかしたら、雨降りの方が探しやすいのかも知れません。
  桜の花びら数なんて、世の中こんなくだらないことを一生懸命やるバカがいるから
 面白いのかも知れません。
                                                   記録係

ガクが4枚で花びらが三枚、中に小さな花びら?


4枚の花びらの桜を 「四弁桜」と言うようです


この中で 「四弁桜」 わかりますか?
ヒント、ガクの数が4枚です
ガクが4枚、花びらが5枚のものもありました


 4月  14日
  昨日は久しぶりに掃除係も一緒に3人でうみうし観察、 天気も良く風も背風。
 干潮は4時ころでしたが、朝は男鹿市一斉清掃参加のため、時間遅めの海到着が10時、
 潮の引き具合がよく最高に近い感じ、こんな時はいつも
うみうしは少ないです。
 ネコジタウミウシ1個体、オオミノウミウシ、その卵塊多数を観察。(後でUPします)
  帰ってから水槽の水交換、6日採取の海水を交換していたところ、
 カイメンにヒザラガイのような生き物が2つ、真ん中に白い線があります。
 飼育係に「これって、・・・」と話したところ、
 「違うんじゃ、ヒザラガイかな?」
  水交換後、撮影↓やっぱりアオウミウシ、今まで見たうちで一番小さいです。
 肉眼で見た感じ、全体的に透明で真ん中に線が一本、触角や鰓は全然わかりません。
 計測、チョウド4mm多分このカイメンで冬を越して春を待っていたんだと思います。
 もしかして、このカイメンで変態したのかな?と考えましたが、
 カイメンは1月に採集したはず、これから大きくなってくれれば、
 正確に大きさを測るためモノサシも撮影、4mm、意外と小さく見える割には
 大きかったです。
  ネコジタウミウシのお食事風景を撮影しようと思っていたところ、何か茶色い流れが?
 ネコジタウミウシの糞(ふん)を撮影することが出来ました。
 我家では、何を食べるか、結局、糞を確認できなければ本当に食べているとはいいません。
 でも、水槽内のこと、自然界での食性と違う時もあるようです。
  ところで、色違いのネコジタウミウシ?は全然このイタボヤには近寄りません。
 色彩的に黄色種で、どこかネコジタウミウシとは違うのでは思って採集したですが、
 同種か?イタボヤを食べるか?まだ観察を続けたいです。
  最近、HPで見かけるサガミコネコウミウシ、色彩的に白いものはサガミコネコウミウシに
 しているようですが、正中線上の突起について書かれているものは無いようです。
 
サガミコネコウミウシの特徴、鰓は3葉、2分岐、触角から鰓の間の正中線上に
 2個の鈍突起を生じている
 『相模湾産後鰓類図譜』にチャント書いてあります。
 
(正中隆起線については書かれておらず、無い種と考えられます)
 この鈍突起を10年以上もズゥート探している我家では、いまだに見たことがありません。
                                         記録係

アオウミウシ 4mm
肉眼で見た感じは透明(青色はわからない)
触角、鰓もわかりません。

一目盛り1mmのものさし
大きさを比べてみて下さい、画像と同倍率で撮影しています

ネコジタウミウシの鰓(まん中が肛門)
→の茶色がネコジタウミウシのふん
数センチくらいまではわかりますが、溶けて広がっていきます
かなりやわらか目のふんの撮影に成功(水槽に運が広がりました)


 4月  11日
  なまはげの里の桜はまだですが、我家の白梅、紅梅が満開です。
 下画像は4月3日書き込みの春爛漫状態のうみうし水槽で、今年はみのうみうしの仲間を
 入れないようにしているので、それでも、何種のうみうしがいるかはっきりわかりません。
  9日もコザクラミノウミウシが突然出現、採集の石かヒドロ虫に付いていたと思いますが、
 もちろん入れた覚えもありませんが、コザクラミノウミウシは、ほとんどのヒドロ虫を食べるので、
 ヒドロ虫観察中の我家には大敵です。
  みのうみうしの仲間でも特に大食いが、サクラミノウミウシ、アカエラミノウミウシで、
 この水槽に入れたら一晩で、ヒドロ虫を全部食べつくしてしまいます。
 エムラミノウミウシは雑食性で、巻貝、刺胞動物、いろんなものを食べます。
 巻貝に穴を開けて食べていたことがあったので、エムラミノウミウシは
 スゴイ獰猛な生き物だと思いました。
  話は変わりますが、昨日のHPアクセスが190人、毎日記録している飼育係もビックリ、
 今まで最高記録と思います。
 9日放送の「ザ・ベストハウス123」で今本さん(リンク集)が登場して、その関係だと思いますが、
 今本さんのうみうしは綺麗ですね!撮影技術のすばらしさを感じます。
 以前、男鹿で一緒にうみうし観察、あの寒いとき、ウエットスーツで、ガッツのある人と思いました。
  ところで、この放送は10日朝録画したものを見たのですが、
 1月15日書き込み(アオイガイの話)、UFOで有名な、みさき会館の鎌田さんも登場していました。
 そして、それを見ていた飼育係、「これ、うちの○×△じゃない!」 広報係「お、おー」
 さすが、うみうし眼の鋭い小学生、大人と目線が違います。
 我家の「○×△」が小さく映って全国放送されたわけで、朝から大騒ぎのうみうしファミリーでした。
 (この放送を録画していた方はもう一度よく見て下さい、多分わかりません。 笑 )
 いつも、このHPを見ていただいている方、テレビを見ての初めての方、
 『男鹿のうみうし』ご来訪ありがとうございます。
 我家のうみうし水槽、気分も春、下画像は男鹿半島、春の海の生き物(水槽内撮影)です。
                                                   記録係

ムツサンゴ


コマイハナゴケ


キタエダウミヒドラ (ヒドロ花と子嚢)


キタエダウミヒドラに付いている不明生物 現在調査中
名前がおわかりの方は教えて下さい。
(上画像、4枚を見て春爛漫と思うのは私だけでしょうか?)


 4月  7日
  昨日は防火週間の初日という事で、いつもなら消火栓、防火用水の点検なのですが、
 寒風山の山焼きと変更になり、山はまだ雪の残っているところもありましたが、バチバチ音をたてて
 よく燃え、消防団、自衛隊、山関係者、市民ボランテアの方たち、たくさんの参加者でした。
 お昼はお弁当(カレーライス)の配給もあり、なまはげの里、春の山焼きでした。
 私は、お昼からの恒例の長〜い反省会に参加せず、飼育係との約束の海へ水取。
 水槽の水交換の時期が来たようです。
  午後からはうみうし観察、たくさんの白い泡のようなものがあり、よく見たら、フウセンクラゲ、
 そして、もう一種はオワンクラゲ? でもほとんど白い綿(泡)のようなかたまりになって
 浮いていました。
 このフウセンクラゲは有櫛動物門のクラゲで櫛板列という8本の列があり、その列の繊毛が
 ネオンサインのようで、とても綺麗な色で光ります。
 結局、夕方遅くまで磯観察とポリタン3個に水だけ採取、水交換は後日。
  ところで、この日は手荷物がたくさんのため、ゴミ採集は無し、漁師のサザエのおじさんの話では
 3〜4年前頃からだんだん外国のペットボトルが増え、最近は半分くらい外国の物で、
 船から捨てられるものか?外国から流れてくるものか? いろんな国のものがあります。
 サザエのおじさんは海岸のゴミを集めていました。 これから漁が始まるそうです。
                                                    記録係

フウセンクラゲ 4cm 

繊毛が波打つように光り、虹のような色を出します。
いろいろな色に変わりますが自分で光りを出しているものではなく、
反射で綺麗に見えるようです。


 4月  3日
  うみうしと出会って13年目、それからズ〜ト海に足をはこんでいます。
 最近はうみうしを採集することは滅多にありません。
 ほとんどが、うみうし以外のものです。
  今年もヒドロ虫を観察するには、はっきり言ってうみうしがいたら困るわけ、
 ヒドロ花がうみうし食べられてしまうからです。
 水槽のキタエダウミヒドラは今、子嚢が大きくなって、春爛漫といった感じで、
 海での観察では、想像以上にキタエダウミヒドラは多く、海藻の根元にたくさん
 付いていますが、1cm、花径1mmくらいと小さく、根かゴミかと思っていたものが
 すべて、ヒドロ虫のようです。
  下画像は3月23日のものですが、今年になって初めてゴム手袋ナシで観察しています。
 その下はチョット鮮明さに欠けますが採集した生き物です。(すごい?生き物ばかりです)
 うみうしもいましたが個体数だけ記録して、採集はしません。
 最下の画像は飼育係と足元のゴミ袋です。
 ゴミは外国の物が多く、いろんな国があり見ていてあきません。
 韓国では最近はアロエドリンクが好まれているのか、ペットボトルにアロエが書かれて
 いるものが何個かありました。
  ところで、以前から食べてみたかった?オオヘビガイを3月10日ついに食べてしまいました。
 何人かに聞いたのですが、男鹿半島でも地域的にあるよう、いろいろで、大変美味しい、
 そんなもの食べる人はいない、数週間の生存を確認後で食感等、詳しくお知らせします。
                                         記録係

リュックの中には温度計、採集容器、ツマヨウジ、軍手、ゴム手、ゴミ袋、
携帯、そして、一番大切な、飲み物、お弁当が入っています。
ライフジャケットは津波が来た時のため。


クロボウズ、ケムシヒザラガイ、チンチロフサゴカイ?
キンコの仲間、不明種
この容器(10cmと5cm2個)で採集し採集バケツ(大、中、小、3個)に移します。


飼育係(モザイク使用)と足元のゴミ袋、
「観光客の方から何を採っているの?」の質問に、
「ゴミです」と答える時もあります。
採集する生物が無い時(採集バケツが空の時)は
ゴミを持ち帰るようにしています。
採集の生物は観察後、採集場所に帰しています。


 4月  1日
  昨晩、テレビを見ていたところ、またしてもクリオネ。
 それも天下のNHKが冷蔵庫で簡単に飼えるような話を放送。
 クリオネは何を食べるのか?そんな話は全然無く、
  冷蔵庫の中に入れておいたら何日生きられるのか?
 人間という生物は自分で食べるわけでもない生物に、
 餌も与えず死んで行く姿を見て、癒されるのものでしょうか?
 まさに、最低、最悪の番組だと思いました。
 そして、この放送を見て悪いことを考える人がいなければ、
 北海道の流氷の天使クリオネがいなくなってしまうんじゃ。
 NHKの自然界の生物に対する配慮の無さ、環境破壊です。
 何を考えてこんな事を放送するのか、私には理解できません。

  うみうしを見つけることはそんなに難しくないかもしれません。
 でも、うみうしが食べるカイメンを探すことは、我家でもとても難しいです。
 そして、そのカイメンを飼育することはもっと難しいです。
  今、ウミウシが売買されているようで、餌が無いウミウシはどれだけ
 生きられるのか? 死んで行く姿を見るために買うんでしょうか。
  そして、我家のやっていることはどうなのか?
 時々、家族で、そんな話になります。
                                         記録係



 3月  19日 ・ 21日一部訂正、追加
  我家では、うみうし・ウミウシという言葉にもいろんなこだわりを持っています。

     ウミウシという名前(標準和名)の生物は動物界に存在しません。
     うみうし=裸鰓目
  ∴ うみうし≠あめふらし
   あめふらし≠アメフラシ(カタカナは標準和名、我家だけの定義)
   (ひらがな、あめふらしはアメフラシの仲間のこと、我家だけのきまりです)

  先日、テレビでハダカカメガイ(通称クリオネ)のことが放送されていました。
  
それを見ていた生物好きの家族の会話
 子供A「なんでクリオネは後鰓類なのにウミウシと言わないの?」
 親   「クリオネはダイバーの人たちに人気が無いからじゃないの」
 子供B「分類の仕方が違うんだ! 人為分類、自然分類と二つあるんだ」
 子供A「人為分類? 自然分類?」
 子供B「人為分類とは、人間が適当に都合がいいように仲間分けしたもの」
 親   「動物園の生き物と水族館の生き物、じゃあ、シロクマはどっち、そんな感じ」
 子供B「飛べない海鳥ペンギンなんかもどっちにもいるね」
 子供A「八百屋と魚屋は、植物と動物、でも魚屋には海藻もあるね」
 子供B「自然分類は、いろんな研究者の人たちが、どんな仲間分けをするか?
      考えてどんどん変わっているんだ」
 子供A「お兄さんはうみうしの研究者?」
 子供B「研究者とは、研究をすることで利益のある人、給料がもらえる人、
      研究することで、ご飯が食べれる人のことだよ!」
 子供A「だから昭和天皇は研究者でなく、うみうしは趣味だと言ったんだね」
 親   「我家のHPの分類は?」
 子供B「人為分類でしょうね!」
 子供A「僕はうみうし日記を毎日、晩御飯の前に書かなければご飯が食べられない
      から、うみうしの研究者ですね!」

 人為分類、自然分類、初めて知りました。
                                          飼育係

  3/21 子供Bの話、追加
     
研究者の中には利益を求めず、長年に亘って研究している人もいる。
      それが本当の研究者なのかも・・・。              


指差している先は?


ピンク色、小さなうみうし?


海面すれすれの大きなサガミミノウミウシ(2cmくらい)でした


 3月  12日
  10日、海へ行きました。
 風が強く波がありましたが、干潮(−10cmくらい)で良いコンディションでした。
 水そうの中のヒドラ虫を食べるアカエラミノウミウシを海に放してやりました。
  観察出来たウミウシは、オトメウミウシ5個体、オカダウミウシ多数、コネコウミウシ1個体、
 スギノハウミウシ1個体、アカエラミノウミウシ3個体、エムラミノウミウシ3個体、
 コザクラミノウミウシ2個体、コヅチミノウミウシ1個体、オオミノウミウシ3個体です。
  うみうしは採集しないで、うみうしの卵がついた海藻やヒドロ虫の仲間を採集してきました
 探している途中ゴンコ?のような魚を発見し捕獲しましたが、海に帰してやりました。
 6時間ほど海にいたので、かなりくたびれました。
  海でオオヘビガイを記録係が食べ、僕にも食べるように言いましたが、×××。
 僕はそんな気持ち悪い、怖いもの食べれませんから、生物の研究者にはなれません。
 複雑な味のようでホームページには簡単に書けないそうです。
 記録係は研究者を目指しているのではありませんが、どんな味か?食べて見たかった、
 それだけだそうです。
                                          飼育係


ババガゼ


 3月   5日
  昨年、12月20日の書き込みで我家ではクリスマスのプレゼントは無いと書きましたが、
 実は一冊の本が届きました。
  以前、飼育係が5年生の国語のテストに例文として、この本の一部が書かれていました。
 「お父さん、このテスト、海のこと、書いているよ!」
 話を聞いていた広報係、「この本、小学校の教科書についていたな〜」
 そこへ登場した調査員(親戚)「確かこの本、家にあったはず」
 それで調査員から我が家にプレゼントとなった訳です。(12月25日でした)
 『漁師さんの森づくり』 〜森は海の恋人〜 畠山重篤 著 です。
  本を読んで感動です、一度この畠山重篤さんとお会いしたいと思いました。
 我家にピッタリ、小学生にもわかりやすく、小学生レベルの私にピッタリです。
 私がとても興味深く読んだのが「江戸前」という言葉です。
 お寿司などで使われている江戸前とは?東京湾で捕れる貝、魚のことで、
 たくさんの川が集まっている東京湾の河口で捕れる生き物、綺麗な水がたくさん流れる川、
 昔の東京湾は綺麗な海にたくさんの生き物がいたんでしょう。
  私が小学校の頃、脇本バイパスの生鼻トンネル付近の海は綺麗な磯浜でした。
 我家の近くの砂浜に、春はたくさん海藻が打ち上げられました。
 今は、何も無い海に成ってしまいました。
 もしかして、八郎潟の干拓に関係あるのでは、私の住んでいる所も、昔は「江戸前」だったんじゃ?
 海に海藻が無くなったのは、ハタハタが来なくなったのは、・・・。
 「森は海の恋人」なら、「八郎潟は海のともだち」だったのかな?
  続いて、本に書かれていた、レイチェル・カーソンてどんな人?『沈黙の春』、『海辺』、『失われた森』、
 また続いて、中国餃子には関係ありませんが、『複合汚染』有吉佐和子著など、
 図書館で借りて来ました。
                                         記録係

男鹿半島 冬景色 2008年 1月 1日  AM 7:48:52 

なまはげ里ではたくさんの人がNHK紅白歌合戦に「なまはげ」が登場するのでは?
上画像のような男鹿半島の景色が出るのでは?と期待していたようですが・・・。
演歌が似合う北国の海、紅白歌合戦には放送されなかった男鹿半島画像です。

PS  我家で大晦日は、毎年恒例の元日早朝生物観察の為、
NHK紅白歌合戦は見ることが無く、早く寝ることを心がけています。 
(一年の計は元旦にあり)


  2月  24日
  昨日からものすごい風で、朝は久しぶりに飼育係と二人雪かきしました。
 この風では海は風速20mくらいかな?と思ってネットで入道崎の風速を見たら
 やっぱり20m前後で海の観察は無理です。
  21日、書き込みのヒドロ虫はほとんどヒドロ花が無くなっています。
 そして今日、水槽の中には
赤いみのうみうしが、1cmくらい、やっぱり、
 ピリカミノウミウシのようで、ヒドロ虫はキタエダウミヒドラに間違いないです。
 ピリカミノウミウシの特徴は頭触手の白線の模様がハの字状です。
 (コザクラミノウミウシはV字状)
  
みのうみうしの仲間は、色彩、模様、などの違いもありますが、
 頭部の形状の違いなど比べないと、斜め方向などでは解らない事が多く、
 水槽ではなく、別容器(黒い皿)で撮影し観察しています。
 2007/2/12 の書き込みを見ていただいたら、6種の
みのうみうしの仲間でも
 一番下の F ピリカミノウミウシの頭部形状がはっきり違う事が解ると思います。
 真上からの撮影でなければこのような違いはよくわかりません。
  結局、良かったのか、悪かったのか、わかりませんが、このピリカミノウミウシに
 ほとんどヒドロ花を食べられてしまい、キタエダウミヒドラの観察は出来ませんでしたが、
 かなり早いうち(1月中頃)から男鹿の海にはピリカミノウミウシの幼生 or 幼体が
 キタエダヒドラに付いていることが解りました。
 北海道の方から?幼生が流れて来るものと考えていたので、(又は深い所から?)
 北海道の海のピリカミノウミウシはいつ頃卵を産むものか、とても興味があります。
 ピリカミノウミウシは北海道だけでなく、日本での最南端記録は千葉県のようで、
 ネットで探しましたが、画像があったのは我家だけでした。
                                          記録係


ピリカミノウミウシ
Flabellina amabilis (Hirano&Kuzirian,1991)
2008/2/24 撮影


頭触手の白線がハの字模様になっている


ヒドロ花が食べられて無くなったキタエダウミヒドラ
2008/2/24 撮影


 2月  21日
  1月19日、タツノオトシゴを海に帰して来た時、海藻に付いている沢山のヒドロ虫を発見!
 その海藻を採集して来ました。
  海藻はノコギリモク?ではと思っていますが、我家の水槽の中にはありますが
 海藻にヒゲでも付いているようで、小さく、1cmくらいなので、たまに我家に来た人で
 うみうし水槽を覗き込んでいる人も、誰もヒドロ虫には気が付きません。
 1月はアカエラミノウミウシが水槽にいたのですが大食いで、このくらいのヒドロ虫なら2〜3日で
 全部食べてしまいます。サクラミノウミウシ、エムラミノウミウシ、この三種は大食いの獰猛な生き物で
 最近はヒドロ虫を観察する時、
みのうみうしの仲間は全部、海に帰します。
 そうでなければ、ヒドロ虫の観察はうみうしに食べられてしまうので出来ません。
  2月11日、飼育係がこのヒドロ虫を食べている
赤い数ミリのみのうみうしの仲間を発見しました。
 飼育係はコザクラミノウミウシ?かな、と言っていましたが、色彩的にはピリカミノウミウシに近いと
 私は思いました。
  このヒドロ虫には多分、うみうしの幼生がいると考え、採集時かなりカメラで拡大(200μmくらい)して
 探したつもりでしたが、見つかりませんでした。 
 今まで、この赤い
みのうみうしの仲間は数回しか姿を見せていませんが、場所的に撮影が困難な所に
 出現する為、画像はありませんが、また機嫌がいい時は美しい姿を現してくれることと思います。
 でも、想像していた通り、かなり早いうちからヒドロ虫に付いて、幼生が変態し成長して行くようです。
 本日、うみうし水槽の水温は9℃、シロウミウシなどほとんど動きません。
                                                     記録係


ノコギリモク ?
2008/1/19 撮影


UP

根元に付いているヒドロ虫(キタエダウミヒドラ?)
2008/1/19 撮影

UP

2008/1/19 撮影

UP

キタエダウミヒドラ?のヒドロ花(花径やく1mm)
2008/1/19 撮影


↑2007年 3/5書き込みのキタエダウミヒドラ
ヒドロ花と子嚢
こんなふうにお花見、満開状態になるのか?



 1月  17日
  14日、採集のタツノオトシゴです。
 タツノオトシゴはヨウジウオ科の魚、英語ではsea horse 海の馬のよう、
 日本では、ハナタツなど7種くらいで、我家の種はタツノオトシゴのようです。
 あまり泳ぐのは上手では無いようで、海藻に付いていたので海藻ごと簡単に手で
 水めがね(箱めがね)入れ採集出来ました。
  今まで、この種と同じ赤色と白色の2タイプを観察しています。
 早めに採集場所の海に帰してあげたいです。
  15日書き込みの、よくわからない
うみうしはアミメツヅレウミウシ?
 現在調査中、後で画像UPします。
                                          記録係

タツノオトシゴ


 1月  15日
  今日から飼育係は3学期、冬休みも一瞬で終わってしまったようです。
 昨日は冬休み最後の日という事で海へ、風も強く、波も高く、気温−1℃、海水温9℃、
 かなりの干潮でしたが、いい条件とはいえませんでした。
  「冬の寒い時も海に行くんですか?」よく聞かれますが、
 「海水温は10℃くらいなので海はそのわりに暖かいです!」と答えますが、
 さすがに海で気温がマイナスとなると、チョットでも手が濡れたりすると、
 だんだん痛くなり、しだいに刺されるような痛さに変わってきて、
 胴長に穴があいたりして水が入ったら、そこで我慢出来なく、帰らなくては成りません。
 胴長、腕まですっぽりのゴム長手袋、その下に手袋の二枚重ね、完全防寒状態です。
 でも、スキー場より温度はずっと暖かく、魚釣りの人と違い歩き回っているので、
 そんなに寒くは感じません。 (私は)
  さて、そんな寒い中、昨日の成果は、割れている貝がら、オレンジ色の長い生き物、
 よくわからない
うみうしでした。
  海でプラスチックのような白いものを発見、割れていて、飼育係に「これなんだっけ?」
 「中にタコが入って泳ぐんじゃ?」さすが、よく知っていますが、名前は?。
  オレンジ色の長い紐のような気持ち悪い7〜8cmの生き物が海藻に付いていました。
 手でつかまえようと見たら何と「タツノオトシゴ!」簡単に海藻ごと手で捕まえました。
 飼育係と協議の結果、チョットだけ観察して海に帰そうという事にしました。
 私は結構見てますが飼育係は海で本物は初めてのようで、「スゴーイ!」
 気持ち悪い長い生き物と思っていたオレンジ色がタツノオトシゴとわかった途端、
 綺麗なオレンジ色と考え方が変わりました。(近日公開予定)
  そして、よくわからない
うみうしです。(現在調査中、近日公開予定)
 帰りに入道崎のUFOで有名なお店によって、貝の話を聞いて来ました。
 男鹿産の貝の標本を見せてもらい、「スゴーイ」、そして、お店にはさっき採取と同じ貝がらが、
 大、小、10枚くらい、アオイガイのようで、1個、1000円〜5000円で販売していました。
 オトメウミウシ、アカエラミノウミウシ一個体ずつでしたが、冬の海も楽しいです。
                                             記録係

アオイガイの貝殻
アオイガイ(カイダコ)と似た種にタコブネ(フネダコ)というのもあるよう、
タコの仲間で貝がらがある?
飼育係がHP検索で調べたところ、
我家のリンク集の水生生物雑記帳さんのHPで驚きの事実が?
タコが自分で貝殻補修、皆さんもご覧下さい。
水生生物雑録集1→アオイガイとタコブネ


 1月  11日
  なまはげの里は雪も少なく過ごしやすい冬という感じです。
 1日、5日と海には行ったのですが波が高く、1日は海の波だけ見て帰り、
 5日もアカエラミノウミウシ1個体、サクラミノウミウシ2個体と少なく、
 冬の男鹿の海はいつも、なかなか穏やかな日は少ないです。
  5日はオオヘビガイの付いている石を採集して来ました。
 10年くらい前、竹篭を持ったおばあさんに海で会いました。
 手には、かなづち、何かを捕っているようで、広報係が「何を捕っているんですか?」
 おばあさんは、「あんちゃ、食べてみれ」と何か気持ち悪いような細長いぬるっとした物を、
 「いいです」と広報係は断りました。おばあさんが捕っていたものは、何と!オオヘビガイ、
 かなづちで貝がらを割って捕っていたのです。
  採集して来る石によくオオヘビガイが付いていることがあります。
 ところが、この貝はクモの巣のような糸を出します。水槽の中に白い巣を張られたら困るので、
 いつもは採集しないようにしているのですが、今回は観察の為わざわざ採集してきた訳です。
 そして、味は?、話によると生で食べるのが美味しいようですが・・・。
 図鑑なども食べれるとは書いていますが、食べるとなるとかなりの勇気が必要です。
 どんな味か?興味はありますが、・・・。  (食べ方のおわかりの方は教えて下さい)
  今日、我家は蔵祝い、チョットご挨拶が遅くなりましたが、
 今年もなまはげの里、海のたくさんの楽しいお話、書きますのでよろしくお願いします。

                                             記録係

蔵祝いのお膳
蔵開きなどとも言っているようですが、
我家では正月元旦〜10日まで蔵は開けません。
家の座敷、床の間にも大黒様を掛け、前にもお膳を置きます。
蔵の鍵、酒をお膳と一緒に置き、
昔は、11日から大福帳を書き始めたそうです。
私が小さいころ、今は無い土蔵の大きな米蔵で遊んだ記憶があります。
最近、なまはげの里でも蔵祝いをしている家はめずらしいと思います。
1/12


 1月  1日
今年もよろしくお願いします。

カガミモチウミウシ 
Happy newyear (Namahage.2008)


ネズミウミウシ


我家の近くの神社から元旦、早朝の海です。


2007年 7〜12月 へ    ホームへ