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2013年 へ   


   12月 19日 
  16日、飼育係と二人で海へ観察に行ったのですが最近は波風が強く、
 観察出来るような天候は無く、南磯側の入江になって北風の当たらない所でしか観察出来ませんでした。
 小さな赤いヒロウミウシのような、5mmくらいのうみうしを見つけました。
  色彩的には赤いミノウミウシの仲間か?と思っていたのですが、カメラで拡大してみたら、
 ヒロウミウシのようでもあり、ヒロウミウシの体色が違うタイプかなと思っていました。
 18日になって、水槽の中の石にいた時の撮影で、触角の違いがハッキリわかりました。
 残念ながら触角の1本は欠落しています。
  オーストラリア博物館のホームページ「The Sea Slug Forum」のOkenia 40種くらいを見ましたが
 同じ種はいませんでした。
 これから日本や世界の他のサイトも探して見たいと思います。
 2010年2月から2年10ヶ月、一種増えて男鹿での99種目とします。
 ネコジタウミウシ科と思いますが、99種目のページはもう少し調べてから作りたいと思っています。
                                                記録係

2012年 12月 16日 採集の種
↑下画像のヒロウミウシと比べて触角付け根部と先端部の色が違う
↓画像の触角は付け根から先端まで同色
触角形状も違いが見られる
(ヒロウミウシは、どこが鰓でどこが触角か、わかりずらい)

ヒロウミウシ Okenia hiroi  (Baba, 1938)
2012年 6月 14日 撮影
学名が Hopkinsia → Okenia に属名が変わっています。



   12月 14日 
  うみうしの事を調べ始めた頃は、生物の図鑑に多くて20種くらい、
 ウミウシガイドブック等も出版されるまで、だれも知らない生物、謎の生物?・・・。
 結局、本等も無く、とにかく「ウミウシ・うみうし・海牛」と書いている物、関係している物なら
 何でもという感じで、海以外も小学生&父親は探しました。
 (青海牛、白海牛、漢字表記の図鑑もありました)
 ウミウシ研究といったら、Baba、Hamatani、Hirano、そして、昭和天皇、高岡生物研究会、
 そんな先生方にも興味を持ちました。
  ウミウシが初めて登場する本は?
 我が家で調べた限りでは、『千蟲譜』著者は栗本丹洲、文化8年(1811年)で、
 カタカナで「ウミウシ」と書かれており、アメフラシと思われる図絵が描かれています。
 (「千虫譜」検索、NETでも見る事が出来ます)
  ところで、私が気になっているいるのは下画像ですが?
 『男鹿の秋風』菅江真澄著の図絵で文化元年(1803年)に書かれた物です。
 「牛岩」と書かれていて、男鹿では「べごいわ」という読み方が普通だと思いますが、
 この男鹿南磯の椿地区で「べご」と言ったら「ウシ」の事なのか「アメフラシ」なのか?
 もしこの「牛岩」がアメフラシだったら、日本で一番古いアメフラシ記載では・・・。
 皆さんどう思いますか? 
 本日は理科、生物ではなく、社会、歴史のお話です。
                              何でもウミウシに見える、記録係


『新訳 真澄翁男鹿遊覧記』より
左側 の黒い二つの岩


上画像、部分拡大


「椿の牛岩」
アメフラシに見えませんか
南磯には田んぼも少しあるので、牛もいたのかな?



   12月  2日 
  11月くらいから毎年そうですが男鹿は波が高く風が強い日が続きます。
 なかなか磯観察に向いた天候はありませんが、風向の関係等で突然、
 静かな海の時もあります。
 海は荒れるから綺麗になるのかも知れませんが、夏場だと凪のいい日が続くと、
 海水の色が変わって来ます。だから冬の海は一番綺麗なのかも知れません。
  海でこれを見て「これがうみうし!!」を思う人は1パーセント以下だと思いますが、
 小さな海藻かゴミが岩に付いていると思う人がほとんどだと思います。
 この日は2個体でしたが、けっこう石の裏を探すと、多い時もあります。
 うみうしを探すには「うみうし眼」が必要です。
                                              記録係

画像の個体は4cmくらい うみうしの名前わかりますか?
ヒント 男鹿では多く、クネクネ泳ぎます。




   11月  25日 
  今年の11月は雨の日が多く、海へ行けるような天候は少なく、久しぶりの海です。
 暗いうちに出発し7時の干潮に合わせ海へ行ったのはいいですが、波が高く、無理。
 結局、南側の波が高い時行く場所へ、魚釣りの人が沢山いました。
 海へ入ってすぐ5cmくらいのミヤコウミウシ、クロシタナシウミウシは10個体くらい、
 ミヤコウミウシ2個体、1個体は海水から背面が出ていました。
  途中の鵜ノ崎海岸にはタコ獲りの人がたくさんいました。
 いつ見てもミヤコウミウシの背面の青い点は綺麗、不思議な色です。
 北側へ行きたかったのですが、西北西、10mの風で、あきらめました。
                                              記録係

ミヤコウミウシ 5cm


背面が海水から出ていたミヤコウミウシ




   10月  24日 
  海へ行ける時は天候が悪く、天気がいい時は仕事が忙しい、そんな感じで、
 海は最近ご無沙汰です。
 今年は春の低気圧から始まり、夏から秋の猛暑、秋はどうなるのか?
 不安なところもありましたが、10月になってやっと普段の秋を感じる天候です。
 海水温もいつもの年より高めのようです。
  先日、下画像の絵葉書とファイルを頂きました。
 「ダーウィンが来た!」に出演ではないですが、今年は何回かテレビ局からの話もありました。
 お断りしたり、一瞬だったりで、結局、全部空振りのかたち、なかなか男鹿半島のうみうしを
 見て頂けるチャンスは無いようです。
  これから寒くなると、いよいよ「男鹿のうみうし」のシーズンが始まります。
 やぱりピークは2月の鼻水も凍る寒い時、誰もいない海、ヒドロ虫の花園へ、
 ミノウミウシの仲間がドンドン来ます。
 いつもの冬ならそうなのですが、今年はどうでしょう?
 とにかく、うみうしとの出会いは、いかに海へ多く行くかだと思います。
                                                    記録係

絵葉書、クリアーファイルを頂きました。
海へ行けないので入れました。



   10月  8日 
  やっと秋らしくなった「なまはげの里」ですが、我が家の柿木、大きく成った柿が、
 熟したようにやわらかくなって、半分くらい落ちてしまいました。
 カラスも来ないところを見ると美味くないのはわかります。
 夏の異常気象の影響だと思いますが、今年は柿を食べれないのかも知れません。
  海も同じで、下画像の海はべた凪、最高の天気、風も無く、サイコ〜!!
 「うみうし日和」と言いたいところですが、飼育係と2時間の観察で、クロシタナシウミウシ
 2個体、オトメウミウシ1個体、うみうしは何処へ、異常気象の影響かな?
 ニシキツバメガイが20個体くらい、最近、「うみうし様」に見放されているのか?
 98種から、なかなか増えません。
                                         記録係

海のちょうどまん中にあるのが鳥海山です。


タイドプールに沢山いた黒い魚、浅瀬に追い込んで簡単にGet
手に上げたら「俺を食べるのかよ!」話かけて来ました。
「・・・・・」と話して、メジナを海へ返しました。



   9月  24日 
  昨日は男鹿半島南側へ、風は珍しい北東方向、海は生温い感じ、
 気温よりずっと海水の方が暖かいです。
 波も少しでしたが、風が強いので、ウエットはやめ胴長にしました。
 2cmくらいのクロシタナシウミウシが1個体、
 そして、今年は個体数が少ないシロウミウシが1個体、
 やっぱりウエットで来ればよかったのかな、そと海の深い所も探したら、
 もっと出会いがあったかも知れません。
 波があると、うみうしは少ないです。
  なまはげの里では9月に入っての異常な猛暑、22日あたりからやっと
 秋を感じるような気温ですが、海水温は26度、海はまだ夏です。
                                         記録係

シロウミウシ 3cm
色黒の模様がシロウミウシらしいシロウミウシ?


   8月  26日 
  飼育係と二人、午後からでしたが男鹿半島南側へ、風も少しで、いい凪です。
 3時間の観察で、アオウミウシ50個体以上、シロウミウシ4個体、シラヒメウミウシ1個体、
 アオウミウシの卵塊も沢山ありました。
 今まで二つの水槽にいたうみうしを採集場所に帰しました。
  心配していたアンドンクラゲは少なく、クラゲを探しながら泳ぎ、私が1個体、飼育係も見たようです。
 さて、今日は卵塊の観察の為、観察がしやすいシロウミウシを採集しようと来たのですが、
 シロウミウシがあまりにも少なく?アオウミウシを6個体採集して来ました。
 アオウミウシは1週間くらいでまた海へ帰します。
 どうしてこんなにシロウミウシは少ないのか? (アオウミウシの10/1以下)
 今年の男鹿は今日だけでなく、少ないようです。

  広報係がうみうしと出会って18年目、うみうしという生物から色々な事を家族で勉強して来ました。
 私が小さな時の50年前、そして、うみうし観察を始めた18年前、今の海と変わっていると感じます。
 海藻が少なくなり、生物が少なくなり、自然がまだ少しでも残っている男鹿半島にも ・・・。
  私達は自分の生活の為の道路を作り、海に港、川に橋、山にはダム、自然を壊し続けています。
 生活が便利になる為に、道具を作り、自分達の都合いい物だけの世界。
 海へ流れてくる、農薬、除草剤、化学薬品、ゴミ、いつか生物のいない海になるのでは?
 そんな危機感を持ち、海はどうなるのか、それでもヒトは生きて行けるのか?

  今、福島で同じような事が起きてしまいました。
 生活の為に便利で作った物が自然を壊し、ヒトが生活出来ない、
 それでもまだ、やめようとしないヒトがいる、これからヒトは生きて行けるのか?

                                             記録係

  ※ 「ヒト」とは生物の標準和名でカタカナの表記が多い


アオウミウシ 4cm


   8月  20日 
  昨日、清掃係と二人で海へ、お盆中は天候も悪く、仕事も有り海への行けませんでした。
 飼育係は今日から学校で、休み明けのTESTがあるそう、この暑いのに家で勉強?でした。、
 ところで海は、風が強く流れがあり、夕方1時間くらいでしたが、サガミミノウミウシ7個体、
 アオウミウシ1個体を観察しました
  今の時期一番怖いのがクラゲですが、男鹿では「ショナミ」が怖いのでお盆過ぎには
 一般的に海水浴をしません。 (ショナミとはアンドンクラゲだと思います)
 つまり我が家は9月頃まで海へ入る訳で、普通でないのかもを知れません。
 広報係はウインドブレーカーのような物を着て、クラゲ対策をして海へ入っていましたが、
 飼育係はクラゲがいると直ぐ海から上がってしまいます。
 海はクラゲがいないか探しながら海へ入っているわけで、ウエットを着て入ると
 何となく安心感がありますが、暑過ぎて大変です。
 19日はTシャツで泳ぎました。 (清掃係は海岸で読書のようでした)

  チョット前の話になりますが、8月5日、飼育係、清掃係、私の3人で午後から出かけたのですが、
 海で俳優さんにお会い出来ました。
 清掃係はサインまで書いていただき感激していました。
 NHK「のんびりゆったり 路線バスの旅」の撮影に来たようで、もしかしたらチョットだけ
 男鹿のうみうしファミリーが映るかも知れません、乞うご期待!!

                                             記録係

19日 撮影 アオウミウシ 6cm 


清掃係は持っていたウチワにサインしてもらいました。
誰だかわかりますか?


暑い中、重い機材を担いで海岸を歩くのは大変そうです。
上から3人目が俳優さんです
飼育係は「ハンチョウ」に出た人だ!名前まで知っていました。
清掃係、NHK連ドラ「だんだん」に出た人、
さて皆さんわかりますか?



   7月  28日 
  27日は「第三回 まるごとOGAあそび!サマーキャンプの達人」
 うみうし達人として子どもたちに男鹿のうみうしを見せようと参加。
 朝8時過ぎに出発、前日、、今まで7月に観察出来たうみうし画像をラミネートパックして、
 飼育係は紹介原稿を考えて来ました。
  8時半に海へ到着、スタッフの皆さんもう準備をしていました。
 それからまもなく大型バスで30人の子どもたちが登場、昨日、今日とテントで泊るそうで、
 楽しそうです。
 チョット緊張、9時過ぎ、いよいよ飼育係の説明です。
 思ったより高学年の子供が少ないので、、分類の話や、幼生について、難しい所は、
 削ったよう10分の予定が、7分チョット、でも子どもたちは真剣に聞いてくれました。
 いつもの学校での説明と違い、誰も、質問する子もなく、未知の生物かな?
  それから、飼育係と二人、うみうし探し、初め直ぐ、飼育係が「アオウミウシ」「ハナイロウミウシ」、
 私もシロウミウシを見つけ、そして、シラユキウミウシ、オトメウミウシ、20個体くらいを観察、
 22日の心配がウソのようでした。
  海から上がり用意してして来た水槽を立ち上げ、本物は子どもたち、スタッフの皆さんに好評でした。
 「小さい、カワイイ!」 人気NO.1は、やっぱり一番小さい1cmくらい 赤い点が1個の
 シラユキウミウシかな?
 「わたし、うみうしの自由研究しようかな?」そんな女の子もいました。
  午後から採集のうみうしを元の海へ帰して、30分うみうし探し、10個体くらいを観察、
 この日は午前、午後、1時間半で30個体くらいを観察、7月としては少ないのかも知れませんが、
 子どもたちに5種も見せられた事をうみうしに感謝、ありがとう!。
 海で、楽しい一日でした。
                                             記録係


ウエットを着てシュノーケルの使い方、説明を聞いています。


採集バケツ、クロヘリアメフラシも入れて6種12個体
まん中の小さなシラユキウミウシわかるかな


エアポンプをセットして、うみうし水槽ができました



   7月  23日 
  昨日、男鹿半島南側へうみうし観察に行きました。
 波もなく、気温26度、海水温23度、うみうし日和、最高の条件です。
 7月の豪雨は心配したほど海の濁りもなく、透明度は良かったです。
 観察出来たうみうし、アオウミウシ2個体、シロウミウシ2個体、オトメウミウシ1個体、
 7月、今の季節、この条件で5個体?
 今まで7月なら、40〜50個体は観察しているはず、考えられないくらい少ないです。
 今年4月の爆弾低気圧の影響か?
 2mもある岩が裏返っていたり、いつも採水している潮瀬崎も通路が壊れて、
 海へ行く事が出来ません。
  ところで、27日、飼育係は海の観察会でうみうしの説明をします。
 海で本物のうみうしを子どもたちに見せてあげられたらいいですね!
                                             記録係


我が家の自然薯を狙う不法侵入者
住民票を見なければわからないが我が家と同じ住所
不法侵入で「なまはげ里曙」に届ければ逮捕か?


タヌキ汁してしまうかとの話もあるが(誰が料理するか)
カワイイと家族には人気がある
無農薬、有機栽培のトウモロコシが今から心配



   6月  25日 
  下画像はオトメウミウシが?を食べている所です。
 この画像を見て、この動物の名前がわかる人は教えて下さい。
 クラゲではなく、八放サンゴの仲間だと思いますが、この動物に出会って6年くらいです。
 結局、我が家で持っている図鑑では、ハッキリした答えは出ませんでした。
 この動物は今の季節だけこんな形になります。
 このように、うみうしのエサになる動物は誰も知らないような種が結構多いと思います。
  以前はうみうしも誰も知らない動物だったと思いますが、
 最近はアイドルのように写真集まで、ウミウシ写真家は増えましたが、
 研究者が増えた訳でもなく、何も変わっていないのかも知れません。
  早朝、6月3日採集のヒロウミウシを元の採集場所へ返して来ました。

 昨日、帰すつもりでしたが3個体とも水槽のガラスから離れず、
 昨日からポンプを止めていました。
 今朝、1個体は浮いており、残りの2個体も簡単にガラスから離すことが出来ました。
 大きさは採集時と変わっておらず、何か水槽内に食べ物があったのでは?
 決定的な撮影は出来ませんでした。
                                         記録係




クラゲのように見えますが、茎、根があります。


   6月 14日 
 最近の朝一の仕事(5分くらい)は卵塊の観察です。
 毎日見ていても変化がないようですが、後でビデオを1週間分見ていると、
 こんなところが変わったんだ! 変化の様子をもっと詳しく撮影しておけば、いつも後の祭りです。
  初めてうみうし卵の様子をビデオ撮影した時は、卵というより、宇宙の神秘という感じでした。
 そんな卵の変化の様子は20日くらい撮り続けるのではなく、どこを詳しく撮るのか、
 研究者でもない私には、ヒマ、カネ、道具もないですが、小学生にもどった気分、
 そして、「卵割」なんてことばも知らなく、知識豊富な広報係から教えてもらいながら、
 失敗の連続ですが、「この映像すごいだろー」そんな感じで家族で楽しんできました。
  うみうしが卵から孵化するには3つのパターンがあります。
 我が家で観察出来た、卵栄養タイプ(20日くらいで孵化して1〜2日で変態)はいいですが、
 プランクトン栄養タイプ(1週間くらいで孵化して、幼生期間が20日くらいで変態)、
 直接発生タイプ(親と同じような姿で孵化するらしい)は映像がありません、難しいです。
 今朝、水槽のガラスにオトメウミウシの卵塊を見つけました。
 どのくらいで孵化してどんな形で卵から出るのか、また楽しみが一つ増えましたが ・・・。
 
                   最近は国会以外、動植物の「ねじれ」に興味を持つ 記録係


イソギンチャクではありません、「ひろちゃんです」


ひろちゃんの後ろ姿
ヒロウミウシを我が家では「ひろちゃん」と呼んでいます。
男鹿では、1〜2cmくらいの個体が多いです



   6月  5日 
  3日(日曜日)飼育係、清掃係の三人で南側海岸の観察に行って来ました。
 場所は「蓑の海」(我が家だけの呼び名です)途中深い所があり、胴長でも干潮の時しか行けません。
 早朝、風無、干潮、まさに最高の観察日和、着いてすぐ、飼育係、「ヒロウミウシ〜」、
 「オトメウミウシ」、最近うみうしの神様に見放されたと思っていた私は、さすが飼育係、脱帽です。
 オトメウミウシはものすごい数で、50個体以上だと思います。
  ヒロウミウシも5個体、エダウミウシ1個体、そして帰り際に私がやっと、下画像のシロウミウシと
 出会えました。
 オトメウミウシ3個体、ヒロウミウシ3個体を採集して来ました。
 今年なって初めての採集です。
 今朝、水槽を見たらヒロウミウシの卵塊がありました。

                                               記録係


シロウミウシ
今年初めての出会いでした


オトメウミウシ
海面に浮いていました


ヒロウミウシ


1.5cm ヒロウミウシの卵塊です


卵塊 拡大10X



   5月  22日 
  20日、夕方の干潮に合わせて海へ、飼育係はテスト期間中でお勉強、仕方なく清掃係と二人。
 今年初めての男鹿半島南側、風はフォロー、波も無く、最高の条件と言いたいところですが、
 うみうしとの出会いは ・・・。
  男鹿半島では海水温が15度を超えるとアオウミウシ、シロウミウシが観察出来ます。
 元々、冬季も海にいると思いますが、転石裏等でずっと春を待っているのか?
 私はそう思っています。  (以前、シロウミウシは2月の海水温が7度で観察しています)
  浅い磯場は海水温の変化が大きく、下画像は海水温を測定しているところですが、
 16度、実際の海水温(外海)はもっと低く2〜3度違うと思います。
 私のうみうし眼が悪くなったのか、チョット時期的に早いのか、うみうしは1個体もいませんでした。
 明日の日食が関係しているのか?無理して言うとアマクサアメフラシが1個体いました。
 今年、うみうしを探して17年、老眼鏡を持って海へ、そんな年になったのかも知れません。
 何のために来たのか、よくかわからない清掃係? カニを探して喜んでいました。
 静かな海、青い空、青い海を二人で楽しんできました。

 ここの海岸にゴミは無く、誰かが清掃したものか、残念ながらゴミ採集は出来ませんでした。
                                               記録係


我が家の海観察必需品、温度計です
PM 5:30 気温 17度 海水温 16度


沖まで250m、十数年前は長靴で観察していました。
靴に水が入ったら帰って来ました。
青い空、青い海、男鹿半島南側磯です。



   5月   7日 
  連休中、広報係は仕事、飼育係は部活、清掃係の「どっか行かないの!」の声を聞きながら仕事。
 連休中ほとんどが雨、水族館以外の男鹿半島の観光業者の方は大変だと思います
 結局、海も無理な天候で私は仕事をしていた感じです。
  さて下画像はヒドロ虫です。
 ヒドロ虫とはHydrozoa、刺胞動物門 ヒドロ虫綱、一言で表現するのは難しいですが、
 花、茎、根があり、植物の様な感じの動物かな?
 ミノウミウシの仲間は大好きで、コザクラミノウミウシは沢山の種を食べますが、ピリカミノウミウシは
 キタエダウミヒドラしか食べません。
 こんな生物を見て楽しいと思う私は、チョット変わっているのかも知れませんが?
 4〜5年前から、うみうしに食べさせるのはもったいないと考え始めました。
 もちろんヒドロ虫の事は他の人には話しません。このホームページだけの秘密です。
 
「私はヒドロ虫が大好きです!!」 
                                          記録係


ヒメクダウミヒドラ


フカウラヒドラ


タマウミヒドラの仲間




   4月  23日 
  15日、採集のうみうしは水槽の隅に卵塊を産みつけ、撮影不能、ビデオ観察も無理です。
 どうしてこんな場所に産むのか?海なら干潮で乾いてしまう場所は見たことがないですが、
 水槽内と自然な海の違いがあると思いますが、水槽では水面すれすれに卵塊を産む種は多いです。
  このホームページのはじめにの一部を書き変えました。
 私が小学生の時、自宅近く海(砂浜)には、波で打ち上げられた海藻があることが当たり前でした。
 今の小学生が同じ海に海藻があることは、めったにない、珍しいこと、当たり前でないことです。
 少しずつですが、50年で海、浜の景色が変わってしまいました。
  私は日本海の男鹿半島の海しか知りませんが、潮風、海のにおいとは、海藻が海岸に打ち上げられた
 海藻のにおい、 だから、サンゴ礁の海では、においがないと聞いた事があります。
 でも、これから少しづつ、潮風を感じない男鹿半島になって行くのか、そんな事も考え、
 海へ行くようになりました。
                                                         記録係

日本の渚百選 鵜の崎海岸 2011年7月 (正面が鳥海山)
沖まで250mくらいの浅瀬が続きます


   4月  15日 
  朝は町内一斉清掃で出発が7時半、チョット遅めですが海へ、
 快晴、干潮、風は背風、条件は最高!でもこんな時は・・・。
  水めがねに入れて飼育係が「これは〜」とにかく小さいです、採取して行くか?
 そして、私も5mmくらいのミドリアマモウミウシ?だと思う種を発見、小さすぎて中々わかりません。
 コザクラミノウミウシは、かなりの個体数ですが、それ以外も5mm前後、みんな小さいです
 帰りにキタエダウミヒドラとフカウラヒドラが付いたノコギリモクを採取、エサも取っての観察です。
  採集してきたうみうしは、ミドリアマモウミウシ?、ピリカミノウミウシ?コザクラミノウミウシ5mm、
 20mmくらいのオオザクラと呼びたくなるようなコザクラミノウミウシ、キタエダウミヒドラに付いていた個体、
 合計5個体を採集して来ました。
 コザクラミノウミウシが14個体、他種5個体観察出来ましたが、今年のうみうし個体数は条件から考えて、
 かなり少ないです。
 昨年5月から11か月目の水槽観察です。(後で水槽のうみうし画像UPします)
  最後は「来た時よりも美しく」ほとんど景色は変わりませんが、ゴミ拾い、一袋お持ち帰りです。
                                                         記録係


最高の天気、干潮、風は南東、気分もサイコー!!


フカウラヒドラ 花径 1cm


男鹿市指定ごみ袋 (燃えるごみ用)


   4月  8日   海水温 8度
  男鹿半島にも春が来て、あの「爆弾低気圧」以降、風は強いですが日差しの暖かい日が続いています。
 私も4月で高校生になり、新しい生活に期待の念を抱いています。

  今日は日曜日と言う事もあり、ゴミ拾いを目的とした、うみうし観察に行きました。
 予定より寝坊して起きてしまいましたが、天候も凪も良好で、「うみうし観察にもってこい」という状態でした。
 しかし前述したとおり、今月3日の異常な風により岩の配置が変わっていたり、
 波打ち際に砂利がたくさんたまっていたりしました。
 ごみも海岸から離れた所にも散乱しており、当時の波と風の強さを物語っているような感じでした。
 そんな状況でしたから「どうせ何も見つかんないな」と思っていましたが、
 ふたを開けてみると、スギノハウミウシ、アカエラミノウミウシ、オトメウミウシの3個体を観察することが出来ました。
 豊作というわけでもなかったのですが、何年続けてもウミウシを見つけた瞬間のうれしさというのは変わりません。
 今日も記録係が「おめばっかりみつけて」と愚痴をこぼしていましたが、そんな事も慣れたものです。
 
  帰りにはもちろんゴミ拾いをしました。
 いつも見かける外国のペットボトルはなかったものの、ゴミの減る余地は全くないとみてとれます。
 ごみに埋め尽くされた海にならないように、海に行くたびにゴミを拾い続けたいと思います。
                                                            飼育係


スギノハウミウシ 後ろ姿


アカエラミノウミウシ 

 戸賀海岸のゴミ↑↓




   3月  26日 
  もうすぐ4月だというのに、毎朝、銀世界のなまはげの里です。(日中は融けて無くなります)
 昨日、飼育係と二人海へ、波が高く観察出来たうみうしは、うみうしの神様から見放されたたのか?ゼロ。
 結局、海岸のゴミを採集して来ました。
 最近、観察はしますが、うみうしを採集することはめったになく、ゴミの採集がほとんどです。
 海岸のゴミを観察するのも楽しく、外国のゴミがどうしてここまで流れてくるのか?
 そんな事を考えるのも、「男鹿市指定ごみ収集袋」は必ず海へ持っていくようにしています。
 いつも一袋のゴミですが、海が少しでも綺麗になれば!!
  ところで、我が家の飼育係も受験生から解放されて、4月からは高校生です。
 どんな部活に入るか?スポーツはもうやらない話ですが、なんか楽しそうに春休みを過ごしています。
 2月、3月と男鹿半島北側に私一人で何回か行きましたが、うみうしの個体数も少なく、
 まだ、ヒドロ虫の花が有るので、ミノウミウシの仲間を観察出来る可能性は有りますが、
 例年に比べると全然少ないです。
  これからオオミノウミウシが観察出来る季節ですが、エムラミノウミウシ等も少なく、
 うみうし天国状態を見られるか?結局、磯にどれだけ多く行けるかだと思っています。
                                                          記録係
 

海岸ゴミです
いつも「男鹿市指定ごみ収集袋」は持ち歩いています。
いろんな使用法があって大変便利です。


コザクラミノウミウシ (3月 4日)


オトメウミウシ (2月 19日)


真冬でも海岸にはめったに雪はありません。
この日の海岸の気温は −2℃、家から途中の道路掲示板では−4℃でした。
海水温は+6度でした。海は暖かいんです
(2月 19日)


   1月  5日 
  あけましておめでとうございます。
 一日は海から見る日の出を期待して、清掃係と二人で行きましたが、
 曇り空で残念ながら見えず、何となく夜が明けた感じです。
  海は波が少しで、うみうしは見つけられずでしたが、
 冬の男鹿半島、北側はいつも波も荒く、海へ入れた事だけでもラッキーでした。
  今年も男鹿半島のうみうし、そして、沢山の水生生物をお見せしたいです。
                                               記録係


カガミモチウミウシ Happy newyear 2012.Namahage



1月1日、入道崎は同じ男鹿半島でも雪は全然ありません。




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